いま俺は彼女なんだ。。
白い部屋。。壁にかかった制服。。あれを俺が着るのか。。
白いシャツ。。下からボタンを留めていく。。ん、ボタンが逆。。。。ふと手元を見る。。細いちょっと汗をかいた指。。これが俺の指なのか。。胸のふくらみが気になっちゃて。。指が震える。。
スカート。。ちょっと小さくないかな。。脚を通す。。きれいな脚。。あ、でもピッタリだ。。(そうか俺はいま、彼女なのか)。。
。。鏡。。。。。あっ、うん、あああ、可愛い(#^.^#)。。
(これが俺なのか、一生彼女なのか)。。
彼女のきれいな手、彼女のきれいな脚。。それが俺の手、俺の脚なのか。。
そしてこの胸の膨らみ。。
彼女の雰囲気、彼女の仕草、彼女の笑顔、彼女の寝顔。。それが俺のものなのか。。いま俺は彼女の顔をし、彼女の雰囲気を発している。。俺が動けば彼女の雰囲気が部屋に広がる。。
彼女の部屋、彼女の制服、彼女の学生証。。彼女の筆跡、彼女の声、彼女の日記。。彼女の学校の成績、彼女の身体能力、そのすべてが俺のものなのか。。いま俺は彼女そのものなのだ。。俺は彼女のすべてを体現している。。まさに俺は彼女なのだ。。
思わずつばを飲む。。このつばも彼女のものだ。。彼女の血液が全身をめぐっていると思うと体が熱くなる。。この体の遺伝子も彼女のものだ。。そして精神もだいぶ彼女化しているのかもしれない。。
いいよ俺、一生この子で。。いづれ恋愛して結婚して子育てをして。。。。いいよ、俺、それを受け入れるよ。。
俺は彼女がいつも食べていたものを食べ、彼女の日記の続きを彼女の字で書き、彼女と同じ内股で歩くのさ。。彼女のサンダルを履いて。。
幸せだ。。なんかいい感覚だ。。俺、いま最高に幸せ。。いま俺は彼女なんだ。。。。